永谷研一/ネットマン社長ブログ
永谷研一著「1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート」を解説したマガジンです。本を章、節ごとに分け27本のコンテンツになりました。その中の1部を抜粋してお届けします。本を読んだ方も、まだ読まれていない方にも、わかりやすく、そして、明日がちょっと良くなるヒントとして読んで貰えたら嬉しいです。
みなさん始めまして 株式会社ネットマンの代表、永谷研一です。 ネットマンという教育ICTサービスの会社を33歳で立ち上げて22年目になります。私はもともと、システムエンジニアで、製造業での生産管理システムに携わっていました。(私の著書にPDCAやQC7つ道具のいくつかが出てくるのはその理由です) ネットマンは創業1999年の教育ICTサービスの提供会社です。1999年といえば、ドコモのケータイでi-modeが発売された年。まさに、モバイル元年と言える年です。 私はこの
文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象に2022年4月に実施した全国学力調査の結果が発表されました。 各県が全国平均と比べたニュースを流している危うさは、多くの友人がすでにnote等で意見を述べていますのでここでは書きません。 今日はこの調査の中のICTの項目のついて書きたいと思います。 この調査の中で、ICT活用について以下のような「問い」があります。 授業の中でプロジェクターの活用について聞いています。 この設問があること自体が今の学校の実態を表していると思います。
私は仕事柄、高校の管理職とお話しをすることが多いですが、最近気になることがあります。それは 高校生のメンタルヘルスの問題 です。 コロナ禍もあり、学校を休む生徒が昔と比べて圧倒的に多い社会情勢はわかります。 そしてマスクを着用することが増えて、人間関係を作るのに苦労する生徒の姿も想像できます。 それにしてもメンタルヘルスに問題を抱えている生徒が非常に多くなってきている現実に驚かされます。 これは進学校かどうかも関係なく程度の差はあれど、どの学校でも同じような問題を抱えて
2021年1月に同じ題名でnoteに書きました。 当時、GIGAスクールが失敗するとしたらこの4つとして を挙げました。当時考えていたことと今も同じ考えのこともありますが、この1年でいろいろ状況も変わってきました。何より、教員のスキルアップはものすごいものがあります。 もう誰もzoomって何ですか?とは言わなくなりましたし、googleやTeamsでフォームを作れない人はいないのではないでしょうか。 私たちは、多くの学校ICTを支援する中で、経験知が蓄積されました。 そ
先日経済産業省が「未来人材ビジョン」を発表しました。 デジタル化や脱炭素化といったトレンドは産業構造に変革を促すと同時に人材のあり方についても変革を求めているとしています。さまざまなデータをを示しながら ・旧来の日本型雇用システムからの転換 ・好きなことに夢中になれる教育への転換 の2つを提言しています。データを引用して考察したいと思います。 出典:https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001.
大学入試の改革が進んでいます。 最近の一番大きな変化は、「総合型選抜」が増えていることです。 (以前はAO入試と呼ばれていたものです。また同時に一般入試は一般選抜、推薦入試は学校推薦型選抜に名称が変わっています) これまでの推薦入試・AO入試は、ごく一部の人のためにあると思われていましたが、現在、私立大学合格者の半数以上、国公立大学合格者の約2割が、学校推薦型選抜(旧推薦入試)や総合型選抜(旧AO入試)で、さらに増える傾向があります。 (授業の評定平均が出願条件の大学も多
秀岳館サッカー部の暴行事件がニュースになっています。 男子サッカー部のコーチが部員の生徒を殴る、蹴るという暴行の様子の動画がアップされた。投稿の生徒がコメントしたように本当に「あんまり」だ。 その後、公式ツイッターに生徒が事の経緯を説明する動画が投稿された 「コーチを馬鹿にするような発言をしたのが今回の原因です」 と、生徒だけが謝罪するものになっており、暴力をふるった大人はどうしたんだ?と批判が起きています。しかもその謝罪動画の制作に監督が関与していたというのだから、開
[若手教員の授業を数値で評価へ 大阪市教委、子どもにはアンケート] と新聞で発表されました。 https://asahi.com/articles/ASQ295TJYQ29PTIL01S.html このニュースに私は2つの疑問が湧いてきます。 ・なぜ若手教員なのか? ・授業を数値で評価することは可能なのか? まず ・なぜ若手教員か? です。 若手教員を成長させることが目的で、OJTの一環として評価するのであれば、評価基準を作る側もそれを受ける若手にとってもメリットがあ
先日、毎日新聞(2022年4月4日付)に【増える「思考力重視」入試】 https://www.seigakuin.ed.jp/news/n48553/ という記事がありました。 私立中学校の入試で、子どもの考える力を問う「思考力型」や「適性検査型」を取り入れる学校が増えていて、この3年で7倍増とのことです。近年、人気を集めている中高一貫校の存在が大きいとのことです。 どのような試験かというと、例えば、聖学院中学校・高等学校の中学入試ではレゴブロックを使って、 「あなたの考
昨年、文部科学省の2022年度予算案は前年比3643億円増の4兆3859億円。小学校で35人学級を実現するために3290人の教職員定数改善を要求しました。政府は21年度から5年間かけ小学校全学年の学級編成を40人から35人に引き下げるとのことです。 かつて財務省が教職員3.7万人削減を提案し、それに対し文科省は「いじめなどの問題に対応するため、教職員を増やすべき」として対抗しました。 財務省VS文科省の戦いはわかりやすですが、先生の数を語る前に、もっと大切な議論があります。
永谷研一の書籍「できたことノート」おわり より解説します。 このnoteはできたこと塾無料メール講座より抜粋してお届けしています。 【日本人の若者は自己肯定感が低い】日本人の若者は 「自己肯定感」がとても低い というデータがあります。 「我が国と諸外国の若者の 意識に関する調査」という 国際調査が行われていて、 その結果を内閣府が発表しているんですね。 調査対象は13歳から29歳までの若者です。 有名なデータなので、 ご覧になった方もいるかもしれません。 この調査で
小中学校でGIGAスクール構想がはじまって2年が終了しようとしています。この2年はコロナ禍もありものすごいスピードで展開しました。 児童・生徒に1人1台のタブレットやPCを配布する施策は、当初3年間でゆっくり入れていく予定だったのが、コロナ禍で1年で一気にいれることになりました。2020年度は配備だけで終わった自治体も多くありました。実際の「ICT活用」は、2021年度が初年度だった学校も多いと思います。 GIGAスクール構想の3大施策は ・1人1台の端末整備 ・高速の
永谷研一の書籍「できたことノート」第5章より 内省文の4つの要素 ②原因の分析 ③本音の感情が十分にできていないケースについて 解説します。 このnoteはできたこと塾無料メール講座より抜粋してお届けしています。 第5章さらにバージョンアップするために【目標達成のための「できたことノート」活用法② なぜできたのか分析し本音の感情に触れよう】 「経験から学ぶ力」が まだ十分でない人の対処法、 今回は、 内省文の4つの要素 ②原因の分析 ③本音の感情 が十分にできていないケ
仕事を行う上で自分の組織だけの人間関係だけだと問題解決しないことも多くあります。 少なくとも複雑な問題を解決するためには、知的なイノベーションの必要がありますが、狭い組織の中の価値観が同質な人たちとの付き合いだけでは、何も新しい考えが生まれてきません。 組織内の調整で疲労してしまい、問題を解決するためのチャレンジする意欲が湧いてきません。むしろ「今まで通りでいいや、やめておこう」と変化をしない側を選ぶことでさえあります。 私は外の人と学び合いを行うことを「ソトガク」と名称を
永谷研一の書籍「できたことノート」第4章より できたことノート実践者の内省文を紹介します。 このnoteはできたこと塾無料メール講座より抜粋してお届けしています。 第4章実際に書いてみよう⑧ みんなの「できたことノート」を見てみよう 今回は、できたことノート実践者の 内省文を紹介します。 英語の勉強に挑戦中のMさん フリーランスで働いているKさん 営業職として活躍中のOさん この3人の成長の軌跡を たどっていきましょう。 <資格試験に挑戦するMさん> ベストできたこと
小・中・高校では就業意識や態度・能力を育てるためにキャリア教育が行われています。また近年、キャリアパスポートという制度が始まり、 「あなたの良いところは何ですか?」 とか 「あんたの将来の夢は何ですか?(進路・職業など)」 と書かせて「働く意義」を考えさせています。 私はこのアプローチにピンと来ていません。 無理に自分の良さとか夢を書かせる必要などあるのでしょうか? キャリア教育研究の第一人者、児美川孝一郎先生も、著書「夢があふれる社会に希望はあるか」の中で、夢を職業に当