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「できたこと」から行動を変えると未来が変わる

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永谷研一著「1日5分「よい習慣」を無理なく身につける できたことノート」「科学的にラクして達成する技術」「月イチ10分「できたこと」を振り返りなさい」を解説しました。本を章、節ご… もっと読む
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記事一覧

【vol.44「できたこと」を見つめると、なぜか人間関係が劇的に良くなってしまうらしい】

「できたこと」を見ると人間関係が良くなるのはなぜか 欠けたところに目が行くのが人間です。 「できたことノート」を読んだ方は、第1章を思い出してください。 子どもがテストで90点取ってきた時に、お父さんお母さんが「惜しかったね、あと10点で100点だったね」と言ってしまう。それは残念ですね、という話をしました。欠点ばかりに注目していると、相手のモチベーションを奪い成長を止めてしまいかねないので、人間関係にも影響が出てしまいます。 一方「できたこと」を見ると、「人間関係が

【Vol.43 ほんとうに?本当に「できなかったこと」は無視していいのか】

「できなかったこと」を無視してもいい理由 「できなかったこと」は無視していいです。もう完全無視、これでOKです。 大切なのは、「どうすれば自己肯定感を高めていけるのか」ということ。そのためには、仕事や学校で「失敗したこと」や「できなかったこと」は、完全に無視しちゃってください。 このように言うと、「本当かな?何か目標を達成するためには、できなかった方を改善するべきなんじゃないか」と考える方もいるのではないでしょうか。 もちろん、失敗から多くの学びはあると思います。僕

【Vol.42 行動しない人が使うNGワードの改善法】

「できたことノート®」は、「できたこと」という経験から学び取り、次に活かしていこうとする思考ツールです。しかし、のべ1万2000人の行動データと内省文を分析した結果、経験からうまく学び取れていない人もいることがわかりました。 「心がける」「徹底する」「努力する」 これらは、実践できない行動計画に使われる言葉の代表例です。この後、事例で説明していくので、自分が(これ使ってるな)と思ったら、チェックしてみてください。 NGワード① 頭で考えることで、行動ではないもの 「

【Vol.41三大”根づかない”行動習慣③ 「副詞」にだまされるな】

【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はふたつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴③「副詞」にだまされるな について解説します。 つい使ってしまう「副詞」の罠 「しっかり営業活動を行う」 「きちんと品質をチェックする」 「必ず交通費精算を行う」 「やるぞー!」という気持ちが伝わってくるような行動目標ですね。

【Vol.40 三大”根づかない”行動習慣② 「立派な言葉」は実は考えていない】

【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はふたつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴②「立派な言葉」は実は考えていない について解説します。 「立派な言葉」が実践を伴わない理由 私は「行動計画を立てさせて実践度を上げる」という指導を長年やってきましたけれども、難しい言葉や立派な言葉を書く人は、実践が伴わないこと

【vol.39 三大”根づかない”行動習慣の特徴① 「○○しない」は凹むだけで続かない】

前回のマガジン【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はそのひとつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴①「○○しない」は凹むだけで続かない について解説します。 「〇〇しない」は凹むだけで続かないのはなぜか ダイエットをしようとするとき、「間食をしない」「甘いものを食べない」という目標を立てる人が多いと思います

【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】

経験から学び行動変容を促す「できたことノート®」 「できたことノート®」は、質問文に沿って「①詳しい事実」「②原因の分析」「③本音の感情」「④次なる行動」の4つの要素を書く過程で、「できたこと」という経験から学び取り、次に活かしていこうとする思考ツールです。このマガジンの【vol.16 次なる行動につながる内省のプロセス】でやり方を紹介しているので、参考にしてください。 「三大”根づかない”行動習慣の特徴」発見の経緯 私は、行動を変える専門家として企業向けの研修や人材

【vol.37 成長を妨げる思い込みについて】

前回 【vol.36 「経験」を目標達成に活かすには】では、 「できたこと」に着目し「自己肯定感」を高めておくと、 「成長欲求」スイッチが入り「経験」から学ぶことができる。 と、お伝えしました。 「できないこと」に着目してしまう理由 しかし、問題があるんです。 我々は小さいころから、「できないこと」に着目させられ、「人と比較される」環境にいました。 学校の勉強でもクラブ活動でも家庭でも、会社に入ると同期と比べられることがあったかもしれません。 いずれにしろ、「できな

【vol.36「経験」を目標達成に活かすには】

「経験」を目標達成に活かすために必要なものとは 「経験」を「目標達成」や「ありたい姿の実現」に活かすには、あるものを高めておく必要があります。 「成長したいな」という気持ち、すなわち「成長欲求」を高めておく必要があるんですね。 マズローという心理学者が、「欲求5段階説」を唱えています。5段階の欲求の最上位が「自己実現欲求」と言われていますが、それと同じです。人は「より成長したい」という気持ちがないと、「経験」から学びとることをしないんです。 「成長」というのは、「ザ

【vol.35「経験は大切」というけれど、一体「経験」の何が大切なのか考えてみた】

皆さんの過去は、「経験」のかたまりです。 小さい時に、ザリガニ捕りをしたこと。友達とケンカしたこと。 他にも受験勉強やクラブ活動など。これらは全部、皆さんの「経験」です。 では、「経験」の何が大切なのでしょうか 「経験」とは、実体験を通した学び ザリガニ捕りの時、挟まれるかもしれないけれど草むらに手を突っ込んで、チャレンジして捕った。怖いけどチャレンジして、がんばってザリガニが捕れた。この経験から、「勇気を出して挑戦するといいことがある」と学びました。 友達とケンカし

【vol.34  精神論に走り「経験をスルーするクセ」がつく 反省のデメリット③】

反省すると成長が止まる。反省のデメリット、3つ目を紹介します。 反省のデメリット③ 精神論に走り「経験をスルーするクセ」がつく「明日から気合を入れてがんばろう!」の罠 反省した後に、 「今日はダメだったから、明日から気合を入れてがんばろう!」という人がいます。 これ自体を否定することはないですよ。 「がんばろう!」と思っているんですから。 でも「行動を変える」という視点から見ると、問題があります。 これ、実は「精神論」なんです。 経験から学んだとは言えないんですね。

【vol.33 深い思考ができなくなり「成長しない人」になる 反省のデメリット②】

反省すると成長が止まる。反省のデメリット、2つ目を紹介します。 反省のデメリット② 深い思考ができなくなり「成長しない人」になる深く考えることができなくなる 「できなかったこと」「失敗したこと」「ダメだったこと」を見つめ続けたら、どうなってしまうのでしょうか。 「いけないことだよね」「自分はなんてダメなんだろう」 「私はこの仕事に向いていないんじゃないか」と、へこんでいきます。 そしてだんだん、深く考えることができなくなっていくのです。 「深く考えることができなくなる

【vol.32 「できなかったこと」を見るとやる気が減退し自信がなくなる 反省のデメリット①】

「反省」すると成長が止まってしまいます。 ここから3回のマガジンでは「反省」のデメリットを3つ紹介していきます。 反省のデメリット①  「できなかったこと」を見るとやる気が減退し自信がなくなる。皆さんは、1日の終わりに「今日はこんなことがあったな」と思いを巡らせたり、その日やその週の仕事の成果を振り返ったりすることがあるでしょうか。 自分の行動や言動を思い出して省みることを、「振り返り」と呼びます。 そして「省みる」ときには、「反省」という言葉がよく使われます。 「反

【vol.31 「できたことノート」が書けない日はどうすればいいか】

「できたことノート」が書けない日はどうすればいいか毎日「できたことノート」を書いていると、 何も書けないという場合もあるかと思います。 「できたことノート」を書こうとしても、どうしても書けない。 もう今日はできたことないよ。思い浮かばない。 そんな日でも、もちろん「できたこと」はあるんですよ。 たくさんあると思うのですけれど、自己肯定感が下がってしまったり、 何か気持ち的に問題があったりして、書けないことはあると思います。 「書けない日もあるさ」と自分を受け止める