
自己紹介
みなさん始めまして
株式会社ネットマンの代表、永谷研一です。
ネットマンという教育ICTサービスの会社を33歳で立ち上げて22年目になります。私はもともと、システムエンジニアで、製造業での生産管理システムに携わっていました。(私の著書にPDCAやQC7つ道具のいくつかが出てくるのはその理由です)
ネットマンは創業1999年の教育ICTサービスの提供会社です。1999年といえば、ドコモのケータイでi-modeが発売された年。まさに、モバイル元年と言える年です。
私はこのケータイをみたときに、
「あっ教育で使ったらもっと学びの場が楽しくなる!」
と直感しました。
それまでの教育というと一方方向で伝える形が多く、とくに大人数講義はつまらないものでした。授業中に自分の意見をケータイに打ち込み、共有すればもっと楽しく学べると思ったのです。
学習者が主体的に授業に参加できる「双方向」の学習システムが必要だ。
そう直感した私はすぐさまコミュニケーションを軸にしたラーニングシステムの開発に着手し「Cラーニング」が生まれることになります。
2001年9月のことでした。私は「これで教育が変わる!」と確信し営業を頑張りましたが、散々の結果でした。
大学の職員さんには
「なんだこりゃ」
「うちはケータイ持ち込み禁止だよ」
「こんなもの必要ない」
と言われるし、
ある教育員会に呼ばれて説明会をしたときには、ある先生に
「あなたは私たちと生徒のふれあいの時間を奪う気か!」
とまで言われる始末。
帰りの電車で、「そんなつもりないのに・・」と本当に涙がこぼれたこともありました。
そんな中、たった1人の教育熱心の研究者の教授の目に留まり、導入されることになります。
佛教大学の西之園晴夫先生でした。
西之園先生は、協調自律学習の研究の1人者でいらっしゃって「Cラーニング」を見てすぐに
「協調学習で使える」
とおっしゃってくれました。その後西之園先生の仲間の多くの先生方に研究目的で使って頂きました。
その一人が東京大学名誉教授の佐伯胖先生でした。
先生は2008年ごろ青山学院大学で教鞭をとられていましたがそこで「Cラーニング」を活用して頂いたのです。
こうしてリリースしてから7年間は研究目的で使われてきたのです。
そんな中2009年に神風が吹きます。iPhoneの発売です。そして翌年iPadの発売です。スマホ、タブレットが出て以来、ICT利活用教育が叫ばれるようになります。
なんかアウェーが急にホームになった感じです。実際「なんだこりゃ」といっていた人たちが「先見の明だね」と言うように変わりました。。汗
そして2011年に佐賀県武雄市の小学校で採用され、その後武雄市の全小中学校16校4000人の児童・生徒が「Cラーニング」を使うようになったのです。反転学習が採用され、タブレットを持ち帰り、動画で予習したあと、授業中でも活用しました。
多くのマスコミや学校関係者が公開授業に駆けつけました。(これで学校ICTが小中学校に一気に広まるかと思いきや、一向に広まらず、結局2020年のGIGAスクール構想まで待つことになるのですが。。)
そうそう忘れてはいけないことがあります。
2009年大阪府立柴島高校で生徒のマイケータイを使った授業が行われました。今で言うBYOD(Bring Your Own Device)です。
当時大阪府の教育顧問だった藤原和博先生の授業です。ガラケーにも対応していた「Cラーニング」は重宝されました。
その後2017年藤原先生は奈良市立一条高校の校長先生になられました。
今では、一条高校では全ての先生が校務と授業で活用し、活用率100%を実現しています。
こうやってネットマンは20年間、地道に先生のICT活用とともに成長してきました。今では宇都宮大学や駒沢大学など全学で「Cラーニング」を使っている大学も多くあります。また看護系の専門学校や小中学校や高校でも活発に使われてます。
発売当初の「もっと学びの場を楽しく!」を大切に、これからも前に進みたいと思います。
このnoteでは、教育ICTを導入する現場の話や開発秘話、また私が行っているキャリア教育の話、また書籍がいくつかありますので、そのメソッドをお伝えする記事を上げていきます。
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永谷研一プロフィール:https://www.netman.co.jp/kenichi-nagaya