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GIGAスクール。教員のICT活用を日常化するためにやれること

ネットマンの教育ICTサービス「Cラーニング」はLMS(Learning Management System)として2001年からサービスを開始して以来、日々機能改善を続けてきました。営業は強くない会社ですので目立ちませんが、学校からご満足をいただく中で、地道にユーザーを増やしてきました。

サービス開始から20年の今年2021年。サポートサービスを一新するリニューアルを行いました。それが新サポートセンターの開設です。

新サポートセンターでは以下のようなサービスを開始し、導入初期〜活用促進期まで先生方に手厚いサービスを提供します。

・導入ガイド、運用ガイドがダウンロードできる。
・直接、相談ができる遠隔ミーティングが予約できる。
・操作説明のマニュアルやショート動画が検索できる。
・問い合わせ窓口で履歴管理ができる。
・他の先生の問い合わせ対応が見られる。
・他校の事例から学べる動画や勉強会に参加できる。

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このようなサービスを開設した理由は

学校ICTは「活用率」が肝

と考えるからです。

このデータをご覧ください。Cラーニングを導入した学校の教員の活用率です。活用率といっても、たまに使う程度ではカウントしていません。日々使っているかのデータです。
私たちは導入してから活用率データをみながら学校へのサポート支援に活かしています。

Cラーニング教員活用率調査(一部抜粋)
学校名 教員日常活用率  導入経過月数
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A小学校  93%     導入4ヶ月
B小学校  33%     導入2ヶ月
C小学校  24%     導入1ヶ月
D中学校  77%     導入3ヶ月
E中学校  65%     導入2ヶ月
F中学校  33%     導入1ヶ月
G高校  99%     導入3ヶ月
H高校  58%     導入2ヶ月
I高校   15%     導入2ヶ月
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この1年のGIGAスクールで多くの学校でタブレットやITシステムが導入され大きな改革が実現したように見えます。しかし導入しただけで効果的に使っているかは疑問です。(かつて、電子黒板の普及時の利用率もだいぶ怪しいデータでした)
「うちは、GoogleClassroomを入れている。Gドライブを使っている」と言っていた学校が、調べてみると実際は一部の教員が使っているだけで生徒にログインIDすら配っていない例もありました。

私は改革はまだスタート地点にも立っていないと考えています。それはあまりにも教員が多忙だからです。GIGAスクールにメリットよりも負担を感じる教員が多ければ、この改革は失敗に終わるでしょう。

そうならないためには、どうしたらいいのでしょうか?
私たちはまずは

「教員のIT活用の日常化」

がスタートと考えています。それによって「働き方改革」が進み、授業研究の時間が確保されます。その結果、GIGAスクール構想の一丁目一番地である「豊かな授業」が実現すると考えています。

「そのためには私たちが何かできないだろうか」と考え抜き、教員を直接支えられるサポートセンターの設立に至ったのです。

Cラーニングは全国で約20,000人の教員が使っています。

すべての教員にサポートを届けるべく、サポートを行う仕組みづくりを整えました。

サポート員のある一人は、
毎日、先生がマニュアル検索で使った「キーワード」を分析して、より検索されるうように検索キーを改良しています。
このような改善で確実に見つけてもらうことができるようにしています。

ある一人は、
コールセンターにかかってきた電話と問い合わせ対応をデジタル化して履歴検索できるように登録作業をしています。
このような活動で、先生の悩みをより早く解決できるようにしています。

ある一人は、
運用ガイドや研修動画を更新しています。
これによってなかなか習得の時間が取れない先生が、自分の好きな時間に自学習しながらCラーニングが使いこなせるようにしています。

これからも多くの学校がCラーニングを採用することでしょう。さらに先生たちの真横にいる存在になれたらと思います。

学校ICTの活用率100%を実現!

まずは教員
その次に児童・生徒や保護者ですね。

これからもCラーニングの新サポートセンターは全力で先生方を支えていきます。