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【vol.21】できたことノートを書いている人の成長の軌跡


第4章実際に書いてみよう⑧
みんなの「できたことノート」を見てみよう


今回は、できたことノート実践者の
内省文を紹介します。

英語の勉強に挑戦中のMさん
フリーランスで働いているKさん
営業職として活躍中のOさん

この3人の成長の軌跡を
たどっていきましょう。

<資格試験に挑戦するMさん>

ベストできたこと
「英検の2次試験で前より話せた」

①詳しい事実
今週土曜 準2級面接2次試験
前回落ちて2回目
面接官にきかれたことを答える形式
前回よりは話せた

4W1Hで、
詳しい事実が書かれています。

②原因の分析
毎朝リスニング10分を続けてきた
英語の勉強をしている理由は
海外勤務を希望しているから
子どものころから夢見てきた
外国で働くには英語だけでは足りない
どこで働くことができるか知らない

英語の勉強だけではなくて、
働く場所についての知識も必要だなあと
原因の分析から深く思考していますね。

③本音の感情
英語のスキルが上がってうれしい
話せる自信もでてきた
外国で仕事を見つける準備はしていない
とても不安だ

英語のスキルはいいんだけれども
仕事のことは調べていない
ということで不安です。
自信と不安と両方の気持ちが
正直に書いてあって、いいですよね。

④次なる行動
リスニングを続けよう
TOEICにも挑戦しよう
セミナーに参加して
外国で働く人の話を聞こう
明日セミナーを調べよう

新しい行動を見出して
チャレンジする姿が見えてきますよね。


Mさんのように目標がすでにある場合は
そのことに限定したノートを
書いてみてもいいかもしれません。
それによって、新しい行動が
どんどん見出されていくことでしょう。

目標ですから
すぐに達成するとは限りませんけれど、
自分では停滞しているように
感じていることでも、
意外と前に進んでいることに
気づくことも多いと思います。
ぜひ実践してみてください。

<フリーランスKさん>

ベストできたこと
「確定申告を初めてオンラインでできた」

①詳しい事実
2月21日税務署で苦手な確定申告を終えた
初めて職員さんに指導を受け
オンラインでの方法を教えてもらった

今までやっていなかった
オンラインで申告できたということで
詳しい事実が書かれています。

②原因の分析
職員さんに教えてもらったからできた
そもそも私の仕事は翻訳なのに
申告に3日もとられた
自分でやらなくてもいいのでは

クリティカル・シンキングで
根本の原因を追究する中で、
「仕事は翻訳だから申告に3日は
 取られすぎかもしれないぞ」
と考えています。

③本音の感情
申告が終わってホッとしている
「本来の業務に力を注ぐべきでは?」
と言われてハッとした
丸ごと任せることもできるのでは

ハッとした自分の正直な気持ちが
書かれていますね。

④次なる行動
税理士さんにもきいてみよう

税理士さんには
確定申告のアウトソーシングを
請け負っているところも
たくさんあるようですね。
それをやってみてもいいかなということで、
「きいてみる」ということが
簡単な行動として見出されています。

このように、
「そもそもやらなくてもいいのでは」
ということに気づくこともあります。

できたことノートですから
「できたこと」が増えていく。
これももちろんありますけれども、
出来なくてもよかったんじゃないか、
他の人に任せればよかったのではないか、
ということに気づくこともあるんですよね。

<営業職Oさん>

ベストできたこと
「納期どおり報告書を仕上げられた」

①詳しい事実
水曜日の午後
お客様3社に電話で調査をした
自社サービスの満足度と理由をきき
報告書にまとめて上司に提出した

具体的な事実が4W1Hで書かれていて、
この状況が良く分かりますよね。

②原因の分析
事前に調査目的を伝えておいたので
すんなり回答してもらえた
そもそも満足度をきいたのは
来期の販売目標達成のため
もっとお客様に質問をすべきだった

お客様にこういう調査をさせてもらいますよ
と事前に伝えておいたんですね。
「そもそも」と
クリティカル・シンキングの
問いが入っています。
満足度を聞いた理由は、来期の目標のため。
何か課題はないかと
調査する目的だったんですね。
もっと聞けたんじゃないか、
ということに気づいたんですね。

③本音の感情
納期どおりに提出できたのはうれしい
もっと突っ込んだ話ができたのではないか
と考えると少し悔しい

うれしいと悔しい、
両方正直に書かれています。
すばらしいですよね。

④次なる行動
もう一度調査すべきと上司に提案してみよう

2回目の調査をやらせてください。
もっと突っ込んだ、
来期の販売目標のための調査
課題の抽出をしっかりやろうということで、
シンプルで簡単な行動が見出されています。


このように
「自然」に仕事の成果を上げる行動に
気づくこともたくさんあります。

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今、3人の内省文を
参考にしてもらいましたけれども、
皆さん、もうできそうでしょうか。

肩の力を抜いて、
まずチャレンジしてみてください。

やっていくうちに
どんどん慣れていきますので、
このような事例を参考にしてもらえると
いいかと思います。