学生が学校で使うのはパソコンがスマホか10万人のデータを分析してみた
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学生が学校で使うのはパソコンがスマホか10万人のデータを分析してみた

永谷研一/ネットマン社長ブログ

学習支援システム【Cラーニング】は全国で多くの児童・生徒・学生(以降学生)が使っています。昨年以来、学生たちの学校でのICTの利用頻度は急激に増えました。
大学ではオンライン授業、小中学校ではGIGAスクール構想での一人一台端末付与が影響しています。昨年が教育ICT元年だったといっても過言ではない状況です。

ガラケーにi-mode(通信)が繋がった1999年に創業したネットマンが
「学習端末としてデバイスが机の上にあるのは当たり前の時代が来る!」
と宣言して、実際にそうなるまで結局20年かかったことになります。

まあ、長いこと、長いこと。こんな時間がかかるとは思いませんでした。汗

Cラーニングが20年間、絶え間なく続けたことは毎月のバージョンアップです。ユーザーの声を聞くのはもちろんですが、そのまま言われた通り作るのではなく、自分たちなりに汎用設計を施し、どのようなICTが学校で最適なのかを考え抜きながら、改良を続けてきました。

よくもまあ、20年も続けてきましたね。とよく言われますが、続けること自体がすごい大変だったとは思っていません。目の前にユーザーが常にいますので(売れてない時代も研究目的で多くの大学教授の先生たちが使ってくれていました)

さて
この度、約17万人学生の利用端末の種類別の利用率を分析してみましたので記録として投稿します。2019年から3ヶ年の推移です。
*あくまでCラーニングの利用ログの解析ですのでこれが世の中の傾向を表しているかどうかは不明です。あとタブレットをどこに属させるかによってもデータの見方が全く変わることを述べておきます。

濃青:iPhone,iPad 薄青:Android 赤:Windows 橙:Mac 肌:ChromeOS

大学端末種別率

まず大学ですが、データを見ると、スマホ(タブレット)対パソコンが8:2だったのが6:4となっておりスマホ(タブレット)が減って、パソコンが増えていってる様子がわかります。

私が「経験学習実践論」の教鞭をとっている長崎大学の学生も9割がパソコンを授業中に使います。スマホは1割です。
大学の生協にいくと、surfaceなどのパソコンが売っていて、遠隔授業もあることから大学でもパソコン利用を推奨しているようです。

一方で高校はどうでしょうか。

高校端末種別率

予想に反して、スマホ(タブレット)の利用率がパソコンより増えていっています。2021年は80%を超えています。

このデータをどう考察したらいいか悩むところですが、1つは教育クラウドサービスの導入が急速に進んでおり、端末はまずは学生のスマホを使うことにした現状があると推測されます。


また主な授業はまだまだ教科書と紙のノートを使った学習となっており、ICTは補助的な道具として位置付けられている部分もあるかと思います。
サブ的な位置付けなので、資料を検索したり、閲覧したり、意見を投稿したり、他の意見にコメントしたりする程度であれば、スマホで十分事足りるという面もあるかと思います。
またプログラミングなどのパソコンでないとできない授業においてはパソコン教室が利用されている現実もあるかと思います。

ついでに、10年前の2011年に同じように分析した貴重な資料が見つかったので載せておきます。

ガラケー

携帯電話と書いてあるのがいわゆる「ガラケー」です。まだ60%もあったですね。ここから爆発的にスマホ、タブレットが普及していきました。


ちなみに、先日もこのNOTEで書きましたが、私はBYOD(もしくはCYOD)の推進に賛成しています。学生たちが日頃から使い慣れた端末を使えばいいし、システムはすべてクラウドにすれば、ブラウザさえ動けば端末はなんでもいいということになります。なにより教員が端末の世話から解放されることが大きいと思っています。

これからもこうしたCラーニングのログから解析した考察を載せていきたいと思います。このように学生が使う端末の種類を考察することは、動きが見えてくる面もあり大切ですね。

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永谷研一/ネットマン社長ブログ
株式会社ネットマンの社長ブログです。発明家、行動科学専門家として教育改革に寄与しようと日々奮闘しています。ここでは教育クラウドの導入現場の話や、教育ICTの開発秘話、キャリア教育実践の話、また著書「できたことノート」メソッド解説など私目線で感じたことを上げていきます。