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【vol.39 三大”根づかない”行動習慣の特徴① 「○○しない」は凹むだけで続かない】


前回のマガジン【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はそのひとつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴①「○○しない」は凹むだけで続かない について解説します。

「〇〇しない」は凹むだけで続かないのはなぜか

ダイエットをしようとするとき、「間食をしない」「甘いものを食べない」という目標を立てる人が多いと思います。また、仕事においても「発注ミスをしない」など「○○しない」という表現がよく使われます。

例えば「寝坊をしない」「ミスをしない」という表現は、怒られているようで不快になりますね。これでは、実践できません。心理学の視点でも、人はこのようなネガティブなことを避けるという性質を持っています。自分のダメな部分を見つめることになるのでキツいのです。

「〇〇しない」を行動できる表現に変えるには

対処法:否定的な言葉は「○○する」という肯定的な言葉に変換する。

寝坊しない → 目覚まし時計を3つかける

ミスをしない → ダブルチェックをする 

このように、「○○する」という言葉を使うと実践度が上がります。

小さい頃、「早く寝ないと大きくなれないよ」と言われたことはありませんか?「早く寝れば、もっと大きくなれるよ」という言い方だったら、受け取る側の気持ちが全然違いますよね。

実は、肯定するとセルフイメージがアップして、行動に結びつくと言われています。その点においても「肯定的な言葉」は効果的です。

「○○する」の実践度を上げるためのプラスワン

さらに実践度をあげるために、「テンションが上がる行動を盛り込んでおく」という手もあります。例えばこんな感じです。

「間食をしない」→「間食を1週間がまんできたら、ケーキを1つ食べる」

「ケーキを1つ食べたら、意味ないじゃん」と言いたくなりますが、「ケーキを1つ食べる」というテンションが上がる行動を盛り込むことによって、行動の実践度が高まる効果がありますので、ぜひ、やってみてください。

次回は、三大”根づかない”行動習慣の特徴②「立派な言葉」は実は考えていない について解説します。

出典 
「できたことノート」第5章p.157
「科学的にラクして達成する技術」第2章point02 p.91