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GIGAスクールが学校のソトガクを推進する

仕事を行う上で自分の組織だけの人間関係だけだと問題解決しないことも多くあります。
少なくとも複雑な問題を解決するためには、知的なイノベーションの必要がありますが、狭い組織の中の価値観が同質な人たちとの付き合いだけでは、何も新しい考えが生まれてきません。
組織内の調整で疲労してしまい、問題を解決するためのチャレンジする意欲が湧いてきません。むしろ「今まで通りでいいや、やめておこう」と変化をしない側を選ぶことでさえあります。

私は外の人と学び合いを行うことを「ソトガク」と名称をつけました。
外に学んで内に活かす」という考えです。
内とは、自分の所属する組織のこと。その問題を解決するために外の人との関係や知恵を活かそうというものです。

内の問題を外の知恵でなんとか解決しようとする試みがソトガクです。

外に学んで外に活かそうとすると、隣の芝生が青いということになりやすく、転職など組織を離れることにつながります。また組織を外から非難することに終始してしまいまるで評論家のように他人事になりやすいです。

そうではなく、あくまで自分が所属する組織にはコミットしていて、その内なる問題をほっとかずに組織や参加する人のためになんとかしようという、内なる改革精神を発揮する姿がソトガクにはあります。

私自身のソトガクの歴史としては

・アカデミックの方々が参加する学会「情報コミュニケーション学会」や「次世代大学教育研究会」に参加して教育の理論や実践を学ぶ。学会では評議員を務める。
・NPOや社会活動家のオーナーさん、またそのメンバーの方々との学び合いの祭典ワークショップ「知恵組フェスタ」を全国で8年連続で開催。つながりを作り個々の課題解決に活かす。
JAXA宇宙教育センターの教材を地元での理科の実験教室(2ヶ月に1回程度)に活かす活動。2009年から開催し現在は地元町役場にバトンタッチして継続中。

などがあります。

今年度からは三島スマートシティー協議会の教育部会長として地域人材や企業の協力を得て地元の小中学校の教育変革の支援を行っています。

これらはすべて無償で行なっている、いわゆる社会活動です。

最近、GIGAスクールの関係で小中高の先生方のご支援をさせてもらうことが多くなりました。
学校というとこれまでの閉鎖的と言われてきましたが、今は大きく様変わりしています。GIGAで導入したICTを活用したり、地域や他の学校とのつながりを活かしている学校が増えていて、学校という組織文化の大変革真っ只中です。

まさに学校ソトガク・ルネッサンスという様相です。

GIGAスクールで外とのつながりをもった学校が、PTAなどの保護者のネットワークや学校運営協議会などの仕組みを使って、先生の働き方改革や授業の充実を図ろうとされています。外から学んだりうまく連携している学校は、働き方改革や授業の充実が進んでるようです。

これからもっと開かれた学校が増えることが期待されますね。

ネットマンとしても、Cラーニングの実践事例を、必要としている学校に伝えるシンプルな仕組みをはじめました。先生の実践例の説明動画の提供です。手を上げてくれた先生に「目的、課題、実践した内容、成果」を10分程度の動画で発表してもらっています。初めてたった3ヶ月で30人以上の先生が他の学校向けてプレゼン動画を提供してくれています。今現在も我こそはということで、プレゼンする先生は増え続けています。

先生同士の学び合うエネルギーと自分の学校をよくしてこういう意欲に感服します

Cラーニングがソトガクのインフラになれるように、これからも学び合いを促進するご支援を続けて行きます。