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「書く」ことで成長する3つの理由(その3:脳が活性化して、思考力がアップする)

先日のNote(5月9日と5月30日)で、「書く」ことで成長する3つの理由として

理由1)自分の感情をコントロールできるようになるから
理由2)自己認識でき、経験学習のスタートに立てるから
理由3)脳が活性化して、思考力がアップするから

を上げて、そのうちの

その1:自分の感情をコントロールできるようになる

その2:自己認知でき、経験学習のスタートに立てる
を説明しました。

今日は最後の

その3:脳が活性化して、思考力がアップする

を説明したいと思います

だれでも、仕事をする上で、様々な難題にぶつかります。一生懸命取り組めば取り組むほど、次にどうすればいいかと悩むことも多いでしょう。

そんなとき、ただ漠然と頭の中で考えるだけでは、悶々とするだけで解決の糸口を見つけることは難しいことでしょう。

日々の仕事を当たり前と思わず、自ら問題を発見し、深く考えた上で次の行動につなげることが重要であることは言うまでもありません。
ただ、頭の中だけで考えていると、堂々巡りになったり、深く考えているようで浅い考えになってしまったりして、1回1回の思考の質が定まらない人も多いと思います。


そこでお勧めは、自分の思考を文章化して書き出すことです。

自分の思考(考えていること)を文書化することによって、論理的に自分の思考が整理整頓できます。まさに思考力がアップするのです。
例えば、このような自問をしていきます。

・自分はどのような目標を持っているか?
・今週は、実際どのような「できたこと」があったか?
・目標達成のためには、何が問題なのか?
・自分勝手な思い込みや前例主義に囚われていないか?
・どんな本音の感情が芽生えてきているか?
・明日からどう取り組もうとしているのか?

という問いかけを1つ1つ順番に自分に向けていき、それを1つ1つ文章化していくのです。これなら、誰でも自然に深く思考することができるし、継続することで思考力がアップすることでしょう。

(ビジネスパーソンはもちろんですが、小学生や中学生に対しても、このような思考をさせることで、最適な行動変容に結びつく例がたくさんあります)

実は、脳科学の分野でも、「文章を書くことで前頭前野を活性化する」ということがレポートされています。(東北大学 川島隆太教授インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる

前頭前野といえば、思考を担う重要な部分です。
認知科学において有名な「メタ認知能力」とは、自分の行動や思考を客観的にモニタリング(判断)し、次の行動や考えをコントール(制御)するという一連の心理プロセスを指しますが、このモニタリングやコントロールは、脳の前頭前野の働きが深く関係していることがわかっています。

また、脳の関連でもう一つ覚えておきたいことがあります。
それは、チロトロピンという甲状腺刺激ホルモンの存在です。
チロトロピンは、「何かに期待したり、チャレンジしている」ときに分泌されます。「きっとやれる!」とワクワクした期待感によってチロトロピンが分泌されるのです。

なので、思考の最後の自問は「明日からどう取り組もうとしているのか?」とすることが効果的です。思考によって新しい行動に結びつけることが大切なのです。

その行動計画は、必ず翌日や翌週に実践できる”シンプルで簡単なこと”ほど良いです。小さなできたこと積み上げることができ、このホルモンが増加することで、さらに集中力が高まりチャレンジする意欲(やる気)が活発になるのです。
まさに思考の文書化で自分で 「できたこと」を認識してさらに行動を磨いていく過程は、この「自分の未来を切り開くホルモン」を増やす活動といっても過言ではないでしょう。

今日は脳科学の話を書いてみました。

ついでに、以前に書いた
その1:自分の感情をコントロールできるようになる
を脳科学的に補足をすると「扁桃体」という部位が関係してきます。ちょうど眉毛の後ろ辺りに存在する感情をコントロールしている場所です。

扁桃体は、恐怖・不安によって活性化することがわかっており悲観脳の中枢とも言われています。実は、前頭前野が活性すると冷静に考えることが可能となるので「扁桃体」の活性を鎮められることがわかっています。
思考によって前頭前野を鍛えることは感情コントロール力においても重要なのですね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。


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