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【高校生の悩み】「相手に期待しすぎてイライラしてしまう」に答えました

「何で、このぐらいのことできないんだ。」
「これぐらいやってくれよ。」

自分だけ頑張っているのに、なんであいつは頑張れないんだろうと思う人、結構いるのかもしれません。
ある高校生の悩みに答えました。

(この記事は私のYoutubeチャンネルに投稿した動画から抜粋して記事にしました。話し言葉になっているのはその理由です。記事の最後にYoutube のURLを載せています)

高校2年生の男子生徒からの悩みの相談です。

「質問です。県内で2番目に成績のいい学校に入ったと思っています。自分は結構頑張っているほうだなと思っています。なので他の人を見ると、何だあいつは頑張らないんだろうと思うことがあります。
自分は勉強だけでなく、学校行事も割とみんなと一緒に楽しめる方だと思っていますが、結局自分で何でもやってしまう性格なので、相手の行動に期待するとなぜかイライラしてしまいます。これぐらいやってくれようと思っている自分がいます。
相手にイライラしない方法があったら教えてください。」

(Youtubeチャンネルに寄せられたコメントより抜粋)

なるほど。なかなか深い悩みですね。
具体的には、文化祭の準備に対してリーダーシップを取ろうと思っても周りが何も助けてくれなくて、「もっとしっかりやってくれよ」っていう感じでしょうか。
また高校2年生でしたら部活の部長をやっていて、「周りがなかなかついてきてくれない」とひとりで孤軍奮闘みたいな感じでしょうか。

ところで、なんでイライラすんるでしょうね。
県下で2番目の成績の良い学校に行ったというところが、ちょっと僕の中では気になります。自分は頑張ったんだと言いたいのはわかりますが、同じ高校の仲間も同じように頑張ってその学校に入ってます。

周りの仲間も頑張ったんですよね。なので俺が頑張れて、あいつは頑張れないというのは思い違いだと思います。
でも、それでも「何であいつは頑張らないんだ」とイライラしてしまうんですよね。
この理由をズバリいうと
「相手に期待しすぎ」だからだと思います。

自分の行動は変えられるけど、人の行動は変えれないと思った方が良いです。でもそれでイライラするという気持ちもすごくわかります。
そこで、イライラしない方法として、ポイントを2つ上げましたので参考にしてみてください

1つ目、頑張り過ぎない

2つ目、助けてと言ってみる

この2つです。

まず頑張り過ぎないということはどういう意味かというと、
頑張って学校に入ったのだから、頑張ることは余裕でできる人だと思います。
そこであえて「頑張りすぎない」といいのです。
例えば、文化祭の準備でクラスのみんなで「張りぼて」を作っていたとしましょう。
放課後に集まって作らなければならなかったのですが、あるクラスメイトが全然手伝わず見ているだけの状況でした。

多分、そんな時に相談者さんは、「自分でこれやらなきゃ、いつまでにやらなきゃ」と頑張っていて結果を出したいから焦ってきていると思います。
手伝わない人を見ると「何で周りは手伝わないの」と怒りが湧いてくるのではないですか。

でも、「とりあえずこの程度でいいかな」「これぐらいの完成にしていこうかな」って思えれば、イライラせず、何とか前へ行けますよね。

要は頑張りすぎないってことは、「最初の目標を高く持ちすぎない」ということなんです。実は、目標を高くすることはいいことでもあるんですが、頓挫をしやすいんです。

私は、目標達成のことをたくさん伝えてきています。ビジネスパーソン向けによく話しますが、実は高校生も同じです。

高すぎる目標、今だったら相手の期待も高すぎる目標にした時に、イライラしたり、うまくいかなかったら失敗だと思ってしまいますよね。

その目標を下げてください。

目標を下げられたら、「今日は十分じゃないか」「今日はこれで頑張ったじゃないか」と思えるようになってきます。

「足るを知る」って言葉がありますけれども、何事に対しても、“満足する”という意識を持つことが大事なんです。
このように自分で目標を下げることでその意識が持てるようになります。
もしかしたら、自分で目標を下げることがしんどいとか、イケてないと思うかもしれませんけど、そこは違うんです。

その1個の目標をクリアしたら、次の目標を立てればいいんです。
次はここまでやってみようと。

そうすると、毎日がイライラしないで十分できていると思えてくるはずです。
なので、頑張りすぎないというのは言い換えると目標を高すぎない、低めのクリアできる目標にしておいて、相手に対する目もそれに合わせて、少しでもクリアしたら、ありがとう、助かった、じゃあ明日また頑張ろうと考えると良いんです。

そのマインドを作っていくことによって、最終的に高い目標も達成できるサイクルを実現できるんですね。


あともう一つ、「助けて」って言おう。

プライドが高くてもしかしたら「助けて」と言えないんじゃないかなと思うんです。
一般的には助けてと言えない人は自己肯定感が低いと言われています。
プライドが高いだけで、自信がない人の表れかもしれないということです。
「助けて」と言えるってことは自分にも周りにも素直になれるということです。

素直になれるってことは、それは仲間から助けられやすくなります。
「ちょっと一緒に手伝ってくれよ」と言えたら最高ですよね。
ところが言えずに、周りの人に対して、「言わなくても勝手にやってくれよ」と思っていませんか?
それをもし、「助けてくれないか。俺はこういう風にしたいんだよ」と言えて真意が伝わったら「わかった。ちょっと頑張るよ」って言ってくれるはずです。

でも、簡単には言えないですよね。

だからこそ「できたこと」を見てください。

皆さん、そして質問者の方も、毎日、授業、部活、塾など、沢山色々なことをやっていると思います。成績で悩むこともあるかもしれません。

毎日「できたこと」はたくさんあるので、1つでも2つでもメモをして、それを見て「今日もできているな」と思いながら過ごしてみてください。

そうすると、不思議ですが、だんだん自信が出てきます。
そうなると、自己肯定感が高まっていますから、素直に「助けて」と言えたり、周りに意見を求めたりすることも自然にできるようになっていきます。
そのようなあなたの態度を見て、周りはどんどんあなたに協力的になっていくんです。

まず、自分のことを肯定的に見る目を養って、そして周りと自然にいい関係性を作りながら、素直な自分を出していく。これが周りを動かす極意です。

質問者さんもすでにできていることだらけですから。大丈夫。安心してやってみてくださいね。

Youtube 行動科学専門家 永谷研一チャンネル
【高校生お悩み】なぜ相手に期待しすぎてイライラしてしまうのか
https://youtu.be/MSbDpCCXndg