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親子の自己肯定感 「できたことを書く」習慣で高める

私は、自己肯定感を高めて行動変容を起こすメソッドとして、【1日5分良い習慣を身につける「できたことノート」】を出版しました。【できたこと手帳】【親子できたこと手帳】といった手帳も出しています。

その関係もあって、先週、日経XWOMAN DUALでのインタビュー取材記事
【親子の自己肯定感 「できたことを書く」習慣で高める】
副題は【他人からの評価、成績などの比較で下がりがちな自己肯定感を、1日5分の「書く習慣」で引き上げる】です。
非常に多くの人が閲覧したようで、先週「親子できたこと手帳」は1日の売上げの過去最高を記録しました。

そういえば、来週末は、東京都のある私立中学での父母会での講演に呼ばれております。テーマは、子供の「自己肯定感と行動変容」です。
子供の自己肯定感に興味がある親御さんがとても多いと思われます。


そこで今日は
4歳から10歳くらいまでのお子さんをお持ちの親御さんを対象に

「親子の自己肯定感 「できたことを書く」習慣で高める」

について書きたいと思います。

さて、自己肯定感で一番大事なことは

・人と比較しないこと

です。絶対的な自分の価値を自分自身が認められる状態を作る必要があります。本当の自己肯定感とは、自分のマイナス部分も含めて自分のことを認めている状態。
けっして、ポジティブで明るい状態を表しているわけではありません。むしろ、「じんわり、ゆっくり、静かな」状態でもOK。
周りから見て「暗い」とか「元気がない」って見える場合でも、実は自己肯定感が高い状態であることだってあるのです。

ところが、学校に入ると、どうしても誰かと自分を比べることが多くなります。

テストの成績が気になったり、体育では運動が不得意なのがクラスメイトにあらわにになってしまったり。本当は歌を歌うことが大好きなのに「音痴」と言われ歌うことをやめてしまったり。
どうしても人と比べて自分が劣っていることが示される場面があります。
(逆に、学校は、自分の強みや特徴を発見する場所でもありますが・・)

しかも、人間は自分の失敗したことやダメだったこと欠点などが先に目がいくという特性をもっています。(欠けたところに自然と目がいってしまうのです)

そこで、毎日1つでもいいので「できたこと」を書く習慣は、とても効果的です。そうすることで肯定的な自己認識を作ることができます。常に「できた」自分を正しく認識することができるのです。
誰かと比較するわけではないので、どんな素朴のことであっても「できた事実」を認識することが大事となります。


ただこの活動の問題が2つあります。
それは
・続くかどうか?
そして
・こんな小さいことを書いてもいいのか?(という不安に打ち勝てるか)
です。

そこで私のおススメは日経XWOMANの表題もあるように

「親子」

です。

「親子できたこと手帳」は、左右型になっていて、左が子供、右が親のできたことを書くノートです。毎日5分、2人で向き合って、今日あったことを思い出し、1つずつできたことを書くのです。

子供は
・友達と公園で遊べた。
・学校で新しい漢字を覚えた。
・こなぐすり飲めた。
といった具合です。
親の方は
・今日は美味しい中華スープが作れた。
・会社の研修でうまく司会ができた。
・お父さんと一緒に買い物に行けた。
といった具合です。
こんな「小さなことでいいの?」と思うくらい素朴なことほどいいでしょう。次第に子供も伝搬していきます。

そして大事な活動は、お互いのできたことに、コメントすることです。
親から子供へは「よかったね」「がんばったね」といった言葉でもいいですし、楽しいシールを貼るのもいいでしょう。

子供から親へは「スープ美味しかったよ。また作ってね」といったコメントがあるでしょう。もちろんシールでもOKです。

この時間がかけがえのない時間となるのは間違いありません。

実は、子どもの自己肯定感を上げるために一番大事なことは

・普段関わる「親自身」の自己肯定感を上げること

です。

もうお気づきかもしれませんが、この親子できたこと手帳の
仕掛けの重要なところは、親のできたことを子供が見ることです。

そして親として、子供から「できたこと」に対してシールをもらったりコメントもらったとき、とても嬉しそうな表情を見せると思います。
その親の姿をみて、子供の自己肯定感が上がるのです。
そして回り回って自分の「できたこと」をもっと認めてあげられるようになるのです。まさにブーメラン効果ですね。

親の喜んだ顔をみて、子供が幸せを感じる時間が増える。

「人の喜びが自分の幸せに変わる。」この経験が大事になるんですね。

ぜひこのような試みをやってもらえたらと思います。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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