思考力を重視した中学入試の広がりの意味するところ
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思考力を重視した中学入試の広がりの意味するところ

永谷研一/ネットマン社長ブログ

先日、毎日新聞(2022年4月4日付)に【増える「思考力重視」入試】
https://www.seigakuin.ed.jp/news/n48553/
という記事がありました。

私立中学校の入試で、子どもの考える力を問う「思考力型」や「適性検査型」を取り入れる学校が増えていて、この3年で7倍増とのことです。近年、人気を集めている中高一貫校の存在が大きいとのことです。

どのような試験かというと、例えば、聖学院中学校・高等学校の中学入試ではレゴブロックを使って、
「あなたの考える最高の食事をレゴで表現して、作文で説明してください。」
といったもの。
採点はレゴの出来栄えではなく、作文重視で、論理的思考力や他者の意見の傾聴力を見ます。教科型の試験ではわからない創造力や思考力を備えた生徒を見つけようとする試みです。

ちなみにこの聖学院中高は、できたことノートを生徒指導に取り入れており、今までの生徒手帳をカスタマイズして、オリジナルのできたこと生徒手帳を作り上げて活用しています。

こちらがそのときのプレスリリースです。
聖学院中高が『できたこと生徒手帳』のメソッドを導入 ~ 「よい習慣」を身につけ、自己肯定感を育む ~2019.05.21
大学プレスセンター:https://univ-online.com/article/school/4701/

できたことノート®は、毎日できたことを記録していき週1回内省文を書くことで行動変容に繋げるメソッドです。
内省文を書く=経験学習のサイクルを回す
ことになっており、
・論理的思考力、状況把握力、
・批判的思考力、クリティカルシンキング、目的思考
・感情知能、コントロール力
・行動変容力、行動習慣化力
などが身についてい行きます。

2016年に出版した、できたことノート®を、聖学院中高で技術を教えていた、ある教員が読んでくださり、クラス学級経営で生かしてくれたことをきっかけに、学校全体で使うことになったものです。(上記、レゴを使った思考力重視の試験改革もこの先生が大きく関わっていらっしゃいます。
私も毎年生徒たちに講演を行ったり、保護者会で講演をさせていただいています。昨年度の講演の様子はこちらyoutubeです。
https://www.youtube.com/watch?v=tt7PCoQJD6s

冒頭に紹介した新聞記事によると、首都圏では、5人に1人が中学受験を行うとのこと。
これは2020年のコロナ禍での休校時、公立の中学校のICT活用が遅れたことで、オンライン授業などしっかり対応できた私立が着目された面もありますが、人気を集めている公立の中高一貫校の存在もあります。数もどんどん増えており、1999年にたった4校だった中高一貫校は、現在は600校を超えています。中学受験者数は、バブル期を超えたとのことで中高一貫校の受験がより加熱することになるでしょう。

中高一貫校の人気がなぜ大きいのか。一般的に
・高校受験がない分、ゆっくり6年間で生徒の成長を見ることができる。
・勉強が先取りできるので、どんどん進みたい生徒に対応ができる。
と言われていますが、一番大きいのは近年文科省も推進している「これからの生きる力として身につけるべき学力3要素」として

・知識・技能
・思考力・判断力・表現力
・主体的に多様な人々と 学ぶ態度


がありますが、中高一貫校ではこのような学習を昔から力を入れてきたためと言えます。
今年度、高校で観点別評価が必須になります。すべての教員に、これからパフォーマンス評価をどうするか、成長の履歴をどう扱うべきかが問われることになるでしょう、そのなかでICTの活用もより重要になってきます。

ちなみに、ネットマンのCラーニングのユーザーである都立の某中高一貫校を含む多くの高校で、昨年度の実証研究を経て、今年度本格的活用されますが、その中で、学習履歴・成長履歴・活動履歴やキャリアパスポートの運用も大きく前進することになります。

ますます中高一貫校の動きに目が離せませんね。


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永谷研一/ネットマン社長ブログ
株式会社ネットマンの社長ブログです。発明家、行動科学専門家として教育改革に寄与しようと日々奮闘しています。ここでは教育クラウドの導入現場の話や、教育ICTの開発秘話、キャリア教育実践の話、また著書「できたことノート」メソッド解説など私目線で感じたことを上げていきます。