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【vol.26】謙虚だからデータが低い?日本人の自己肯定感を考える



終章 おわりに

日本人の若者は自己肯定感が低い

日本人の若者は
「自己肯定感」がとても低い
というデータがあります。

「我が国と諸外国の若者の
 意識に関する調査」という
国際調査が行われていて、
その結果を内閣府が発表しているんですね。
調査対象は13歳から29歳までの若者です。

有名なデータなので、
ご覧になった方もいるかもしれません。

この調査では、
なんと先進国の中で日本だけが
「著しく自己肯定感が低い」という
結果となりました。

調査の問いは、
私は自分自身に満足している
自分には長所があると感じている
などです。

でもこれが、
自己肯定感が低いということを
問題視した、
大きなインパクトのあるデータとして
紹介されました。

原因はいろいろあると思いますが、
その一つに
「欠けている部分ばかり見てしまう
 人間の特性」

がありますね。

皆さん、
まん丸と欠けている丸の学びを
したことを覚えていますか。
「欠けたところに目がいく特性」
によって、マイナス思考になっていく
という話をしました。

もう一つの原因としては、
「比較され評価されることで
 自己肯定感を下げさせられてきた」

という現実があると思います。

もしかしたら、
皆さんにも経験があるのでは
ないでしょうか。

人間というのは、
誰かと比較されることによって
自己肯定感が下がります。

絶対的な自分の価値があるのに、
相対比較をして
「あの人よりも劣っている」
「あの人はできるのに私はできない」
と自己肯定感を下げさせられてきた。

こういうこともあると思います。

日本における
"メンタルヘルスの問題"の多さ

さて、このデータを見たときに
こういうことを言う人がいるんですよ。

日本人の「謙虚さ」が
現れただけじゃないか。

データをとる時に
自分は「肯定感が高い」と答えないで
下の方に答える傾向。

これは「謙虚さ」なのではないかと
思うかもしれませんが、
実はそうとは言えないデータがあります。

国の機関の調査によると、

心の問題を抱えている従業員がいる
事業所
6割

心の問題が原因で1カ月以上休業か
退職した人がいる事業所
10%

これはただ「謙虚さ」とは言えない問題が
日本の大人の世界にも隠れている
ということですよね。


元気に生きていくためには

「自己否定」のクセから抜け出す!

「心」から自分を肯定する習慣をつける!

これによって、
自己肯定感が高い状態をつくる。

自己肯定感が高いと、
自分の強みと長所、いいところが
たくさん見えてくるんですよね。

そして、
「自分はありのまま、
 そのままの自分でいいんだ」という
温かい気持ちを
自分に対して持てるようになってきます。

そういう意味で、
「自己否定のクセから抜け出して
 自分を肯定する習慣をつけていく」

これを、ずっと学んできてもらいました。

ぜひ、実践してみてください。