GIGAスクール。デジタル化することが目的化していませんか?
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GIGAスクール。デジタル化することが目的化していませんか?

永谷研一/ネットマン社長ブログ

GIGAスクール構想。多くの学校で一人一台のPCやタブレットが配られていま学校ICT花盛りです。校務でもITが使われ始め、教育DXという言葉も生まれています。20年以上学校ICTを手掛けてきたネットマンとしては嬉しい限りですが、現場を見ると違和感を感じる部分があります。

たとえば、こんな会話です。

私 「御校の学校IT化は進んでいますか?」
先生「はい。もちろんです。私たちはGoogle Classroomをやってます」
私 「そうなんですね」
先生「はい。だからITを活用しています。」
私 「・・・・」

私 「ところで、何で使っているんですか?」
先生「Gドライブでファイルを共有しています。
私  「そうなんですね。何人くらいの先生がどれくらい使っているですか?」
先生「それはわかりませんが、みんな積極的に使っています」
私 「・・・・」

私「ところで、年末恒例の学校評価アンケートはどう行われますか?」
先生「今年の学校評価はgoogleフォームを使っています。IT化を進めています」
私「そうなんですね。ところでどれくらい業務効率が上がったんですか?」
先生「今までの手で回収していたのでとても楽になりました」
私 「・・・・」


よくあるこのような会話に感じる違和感を今日は正直に書きたいと思います。

まず、googleを使ってさえいればいいのでしょうか?

使っているなら、それがどれくらい浸透しているか。もっというと実際が何人がどれくらい使っているかを見ていく必要があります。

ただ、classroomやTeamsを入れているからってIT化進んでいるとは限りません。学校ICTの浸透率、特に教員の日常の活用率を見ていく必要があります。

また、「学校評価アンケートをフォームでとる」といった校務の例。
今まで紙でやっていたことをIT化することで、業務改善が進んでいることは間違いありませんが、その業務は、アンケートを回収するだけが業務でしょうか。

違いますよね。

学校評価の目的は「学校の運営や授業を改善すること」です。

すると、回収された意見を分析してどこが問題かを素早く把握することが大切です。ということは、最も大事なことは回収ではなく分析ということになります。

分析までIT化進んでいるならそれは業務改善と言えるでしょう。でもそうでないなら(アンケート回収だけIT行っているだけなら)、DXとは言えません。

最近、教育DX論が、ただデジタル化すればいいという論調に聞こえます。
DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)ですが、目的はトランスフォーメーション(変革)側にあるはずです。
D デジタル化は単なる手段です。

単にデジタル化したことを、学校ICT化と言っているのではと危惧します。

ここは、何のためにデジタル化するのか目的を達成したかどうかを見ていく必要があると考えます。

DXは、dX(dを小文字にしたほうがいい。Xが目的なんだから)というアイデアがあるそうですが大いに賛成です。

学校ICT化を考えるときに、単純に「うちはgoogleをやっている」と言うのではなく、「うちは、このような業務や授業改善が行われこのような効果が出ている」という話がされるべきと考えます。

「学校ICT。単なるデジタル化から、教育dXへ」

微力ながらこの流れを作っていけたらと思います。

そのためには自分の目で見て純粋に感じたことを、素直に仕事につなげたいと思います。誰かのご機嫌を伺いながら気を使って言いたいことも言わないのでは、大人の責任が果たせないですからね。。たまには嫌われてもはっきり言うべきことは言いたいと思います。

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永谷研一/ネットマン社長ブログ
株式会社ネットマンの社長ブログです。発明家、行動科学専門家として教育改革に寄与しようと日々奮闘しています。ここでは教育クラウドの導入現場の話や、教育ICTの開発秘話、キャリア教育実践の話、また著書「できたことノート」メソッド解説など私目線で感じたことを上げていきます。