学校教育おける評価とは何か?を考えたい
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学校教育おける評価とは何か?を考えたい

永谷研一/ネットマン社長ブログ

 今日は学校教育における「評価」(いわゆるテスト)について考えたいと思います。

「もう一度、子ども時代をやり直すことになったら、あなたはどのような学校や授業を望むだろうか」。もし、私がそんな問いかけを受けたとすれば、「教えない学校」と答えます。

世田谷区長の保坂展人さんの2015年の記事
【「教えない学校」は「総合知を豊かにする教育」をめざす】
はこんなくだりから始まります。そしてこう続けます。

ーー引用開始ーー
本来の人間の学びは、厳しい自然環境に耐えて生き抜いていくため技術の習得であり、外界と結びついていました。
しかし社会が高度化するにつれて、学習内容は「教科」に分解され、教科書による授業、理解度を試すテストによって循環していきます。学校で習ったことが、学校のテストと入学試験で役に立つ以外に、本物のリアルな社会とどうつながっているのか、学校の先生も明確に示せない時期が長く続きました。
ーー引用終了ーーーー

教育改革を語るときに必ずぶつかるのが「評価」の問題です。
教育効果測定の手段として

「教科別の教科書」× 「理解度テスト」

という方法で長年測られてきました。大学入試試験もその延長線上にあります。本当にこのままの評価方法でいいのしょうか。

私が以前(2015年ごろ)行っていたUstream番組「発明家永谷の教育イノベーション」に明治大学の阪井和男教授に登場いただきました。阪井先生もその番組の中で、

「評価はイノベーションを排除している」

として、評価方法の問題を指摘していました。そして「教育の分断」として

・学年学級生
・相対評価
・単位制

の3つが大問題であるとし「人間味の失せたマンモス工場」(2008 潮木 守一)という言葉で、現代の教育を表現されていました。

つい先日、共通テストの試験中に「世界史B」の問題が流出した事件が起きました。11年前の2011年3月に京都大学で試験中に「ヤフー知恵袋」に投稿された事件を思い出します。
いずれにしろ、不正防止の決定打はなく、防ぐのは難しいとのことでした。

私は、共通テストはスマホ持ち込み可にすればいいと考えています。
単なる知識よりネットの検索方法を知ってほうがい大事ですしね。
(ちなみに基礎学力がある程度なければ検索することもできませんし)
そもそも、人に聞いても解けない問題を作ることは不可能なのでしょうか。

誤解しないでください。私はカンニングや試験の不公平を認めているわけではありません。不正は問題です。しかし、人間の問題にするのには限界が来ていると感じます。

また先日、早稲田大学の商学部で100人以上が単位を落とす事案が起きました。オンデマンドの授業で同時刻に複数の授業を再生する不正視聴があったとのことです。

私が新人を採用する立場だとしたら、複数の時間に同時に、2つ以上の講義を授業していた学生を採りたいです。どれだけ能力が高いかと感心します。
逆に、動画を倍速再生もせずにただダラダラと見ていた学生は採りたくないです。言われたことを言われた通りにしかやらない、受身人材と感じるからです。

これも誤解しないでください。不正を認めるというわけではありません。
ただ、動画を見てる時間を出席とするという従来のルールを当てはめるだけ
では何かが足りないとは思います。

これからの教育と評価方法。

私は25年前インターネットを見た時「教育が変わる」と確信しました。
普段の授業で頑張っている学習履歴を示すことができれば、ドリル屋や偏差値屋が跋扈(ばっこ)する試験など必要なくなります
生徒たちは普段学校で頑張っています。その姿がそのまま見えればいいのです。(あえてポートフォリオとはいいません。キナ臭い言葉なんで。笑)

またこれからの学生には、「正解のない問題にどう対応できるか」が問われますし、表現力も含めて、普段の授業の姿の方が本当の能力を示していると思います。対策されてしまう試験では限界があるのです。

イノベーションが起きるには教員はもちろん、受ける学生とその保護者の意識が変わらないなりませんが、最近の事案を考えるに、大きく変わる兆しが現れるのも時間の問題と強く感じます。

「教育」×「評価」という避けられないテーマをこれからも疑問をもって考え続けたいと思います。


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永谷研一/ネットマン社長ブログ
株式会社ネットマンの社長ブログです。発明家、行動科学専門家として教育改革に寄与しようと日々奮闘しています。ここでは教育クラウドの導入現場の話や、教育ICTの開発秘話、キャリア教育実践の話、また著書「できたことノート」メソッド解説など私目線で感じたことを上げていきます。