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【Vol.40 三大”根づかない”行動習慣② 「立派な言葉」は実は考えていない】


【vol.38 達成されない行動習慣の特徴とは】において、長続きして定着する行動と、途中で途絶えてしまう行動に分かれる原因は、「行動計画を立てるときの言葉の使い方」がポイントであるとお伝えしました。今回はふたつ目、三大”根づかない”行動習慣の特徴②「立派な言葉」は実は考えていない について解説します。

「立派な言葉」が実践を伴わない理由

私は「行動計画を立てさせて実践度を上げる」という指導を長年やってきましたけれども、難しい言葉や立派な言葉を書く人は、実践が伴わないことが多いのです。

「信頼を獲得する」
「満足を得る」
「品質を向上する」
すごく立派で使いがちな言葉ですが、行動実践としてはあいまいなんです。ですから、難しい言葉はなるべく簡単にしましょう。

「立派な言葉」の行動実践度を上げる方法

対処法:小学生にもわかる簡単な言葉にする

「小学生にも」なんていうと小学生に怒られそうですが、「小学生でも」わかる、簡単な言葉にすることが大切です。

これら「立派な言葉」の行動レベル、行動実践度を上げるためには、「どうやって」満足を得るのか、「どうやって」品質を向上するのかとい「How」を行動計画に盛り込む必要があります。

事例①
「信頼を獲得する」
   ↓
「毎日30分早く出勤し、部内書類の整理を行う」

部内の仲間の信頼を獲得することが目的ならば、このほうがわかりやすいですよね。

事例②
「満足を得る」
   ↓
「お問合せへのメール返信を、1時間以内に行う」

であれば、どうやるかが明確になりますね。

事例③
「品質を向上する」
   ↓
「出荷する時に、再度不具合がないか確認する」

ダブルチェックをすることによって、品質を向上させるということですね。

事例①‐③のように、「How」どのようにやるかを盛り組むと、行動がより具体的になります。少し文字数は増えますけれども、このほうが実践度は上がるのです。

「カタカナ言葉」に要注意!

そしてもう一つ、注意が必要なのが「カタカナ」です。

「カタカナ」を使うと便利そうなんですけれども、「行動に結びつかないことが多い」というデータが確認されています。

「コミュニケーションを活性化」
実際に何をやるんでしょうか。よくわからないですね。

「課題をソリューションする」
ソリューションも、よく出てきます。でも残念ながら、実践には結びつかないですね。

「チームワークを発揮する」
これは、どう行動するのでしょうか?

具体的に「How」「どのように」ということを考えておくと、いい行動計画を作ることができます。ぜひ実践してみてください。


参照 
「できたことノート」第5章p.157
「科学的にラクして達成する技術」
 第2章point02 p.91