永谷研一/ネットマン社長ブログ
創造力に自信を失うのは小学校高学年から中学生の間が80%という調査結果を見て思うこと
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創造力に自信を失うのは小学校高学年から中学生の間が80%という調査結果を見て思うこと

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前々回のNoteで、中高生向けキャリア教育の教材のワークブックを無料でサンプルを配布することをご紹介しました。
[中学・高校でのキャリア教育用教材「できたことノート for School」が完成。サンプル無料送付始まる]

全国の高校にまずご案内したところ70校からサンプル郵送の申し込みがありました。来週から中学校へのご案内が始まるので結果140校からの申し込みになる予想です。(今月末まで教材の無料サンプル郵送の希望校を募集しています)

自己肯定感を高めて”ありたい姿”に向かった行動変容を導く「できたことノート for School」のニーズが大きいことは、逆に言うと、自己肯定感の課題が大きいことも言えます。

昨年11月末にPhotoshop、Illustratorで有名なAdobe株式会社から、とても興味深い調査結果が発表されました。
高校生1200人を対象にした「創造性についての意識調査」の発表です。

創造力を育てるカギは小学校4年生から中学校3年生にあり

いくつかの調査項目があるのですが、「4.創造力に自信を失った時期」が注目点です。
・「最初は自信を持っていたのに途中で自信をなくしてしまった人」では、小学校高学年から中学生の間で自信を失った人が約80%を占めることがわかったというのです。

問題は「創造力を養うはずの美術の授業が、自信を失うきっかけ」にもなっているという事実です。(もちろん、逆に「創造力に自信をもった人」は、人と違う個性的なアイデアがほめられたり、図工や美術の授業でほめられた体験が大きいことも明らかになっています)
おそらく、上手に書けなかったり、苦手意識があったり、他の人と比べて下手だったりしたことが原因と思われます。まさに美術系の授業のあり方が問われる結果となっています。

私も書籍や講演等で自己肯定感が下がる原因に「他者との比較」を挙げています。絶対値的に自分の価値や特徴に着目すべきところを、他人と比較して相対的に自分が劣っていると感じてしまうからです。

テストの点数で成績が付く主要5教科(国語・数学・理科・社会・英語)ならまだしも、実技4教科(音楽・美術・技術/家庭・保健体育)では、人と比較して点数をつける意味は全くありません。本当になんとかならないかと思います。

そんな中、長年、美術教育、教員養成に関わってきた滋賀大学の新関伸也先生や、岡山大学の大橋功先生などが美術教育の授業作りを指南した本が出版されました。
「ルーブリックで変わる美術鑑賞学習」(三元社)

引用
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子供たちの、生き方につながる、授業づくり。
子供たちと美術作品が出会い、ひとりひとりに物語が生まれる。作品が自分を変えることを知り、自分の物語が友達を変えることを知る。そしていつの日か、その小さな出来事が、「世界」へのかかわりに作用する。――そんな能動的で広がりのある図工や美術の時間を実現するために、「鑑賞学習ルーブリック」という〈地図〉をつくりました。美術鑑賞教育の本質を探究し、指導を深めていくための、新しいアプローチ。
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子供たちの、生き方につながる、授業づくり」。まさに美術教育に関わる教員の必読の本でしょう。

実は、新関先生や大橋先生は、長年、ネットマンの提供するLMSサービス「Cラーニング」のユーザーで、研究会でご一緒することもあり、以前よりとても懇意にしていただいています。
先生方が美術教育を前に進めようと努力されている姿を拝見し続けてきました。(大橋先生は日本実践美術教育学会の会長もされています)
公益財団法人 美育文化協会が出版する「美育文化ポケット」という雑誌の巻頭ページの執筆を僭越ながらさせて頂いたこともあります。

この書籍「ルーブリックで変わる美術鑑賞学習」が多くの美術教育に影響を与えてくれて、子供たちの可能性が失われることなく、生き生きと創造性を発揮している姿が見られるようになることを願っています。

私も「できたことノートforSchool」のテキストブックをキャリア教育に適用してもらうことで、子供たちの確かな未来作りに微力ながら貢献できたらと思っています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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永谷研一/ネットマン社長ブログ
株式会社ネットマンの社長ブログです。発明家、行動科学専門家として教育改革に寄与しようと日々奮闘しています。ここでは教育クラウドの導入現場の話や、教育ICTの開発秘話、キャリア教育実践の話、また著書「できたことノート」メソッド解説など私目線で感じたことを上げていきます。