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【vol.15】問いに答えるだけで「内省」できる。内省を促す質問とは?

4つのステップで、自分の思考が深まり、
行動が変わる「内省」。
それぞれのステップについて、
もう少し詳しく見ていきましょう。

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第4章 実際に書いてみよう
【内省を促す質問①】


今回は、内省文4つの要素
①詳しい事実 ②原因の分析
③本音の感情 ④次なる行動 のうち、

①詳しい事実、②原因の分析
についてお伝えします。

①詳しい事実
「具体的に何があったの?」

これは、できた事実に関して
「より具体的に何があったのか」を書きます。
具体的に書くには、どうしたらいいんだろう?
と困ってしまうかもしれませんね。
でも、ご安心ください。
簡単に「詳しい事実」を書ける問いがあります。

詳しい事実を深掘りをするときには、
「4W1H」を使うといいんですね。

よく5W1Hといいますけれども、
5Wの「Why(なぜ)」を外して、4W1Hです。

具体的には、
When(いつ) 
Where(どこで) 
Who/Whom(誰を・誰に) 
What(何を)
How(どのように) ですね。

事例をもとに説明していきましょう。

皆さん、こんなシーンを思い浮かべてください。
「レポートをうまく作成することができた」

「レポートをうまく作成することができた」を
4W1Hで分析してみると、こんな感じです。

When(いつ)
先週の水曜日

Where(どこで)     
会社のマーケティング部門において

Who/Whom(誰を・誰に) 
上司にたのまれて

What(何を)       
先月のイベント来場者100人分のアンケートのレポートを

How(どのように)     
統計処理をして属性別に集計してまとめた

「レポートをうまく作成することができた」だけでは、
ボヤっとしていましたけれども、
すごく明確に見えたのではないかと思います。

ポイントは、
人が聞いたときにその情景が目に浮かぶくらい
「明確に書く」ということです。
明確に「詳しい事実」を書くことが大事になります。

事実を詳しく確認することは、
この先の「分析」をしていく上で、非常に重要になります。
ここがあいまいだと、この後の分析が深掘りできなくなるんですよね。

なので、この「4W1H」を使って
「ベストできたこと」を詳しく書く。
さらに、情景が思い浮かぶように書く。
こういうことを、やってみてください。

これが①の「詳しい事実」でした。

   

②原因の分析
 「なぜそれができたの?」


これは、「できた理由」を
「なぜ、できたんだろう?」と探っていくことです。

「なぜなぜ質問」といって、
「なぜ?」を2回から3回繰り返すと、
深掘りできるといわれています。

分析は難しいかなと思ったかもしれませんが、
Why?(なぜ?)を繰り返すことなら、できそうですよね。

これも、先程の事例
「レポートをうまく作成することができた」を使って
説明しましょう。

まず、一つ目の「なぜ?」です。
「レポートをうまく作成することができた」ですから、
「なぜ、うまく作成できたんだろう?」ですよね。
考えてみると「とてもよい参考資料を見て作ったから」だ。
だから、うまくできた。
なるほど。

もう一つ「なぜ?」と深堀りしましょう。
「なぜ、よい参考資料を見つけられたんだろう?」
そうだ、同僚が紹介してくれた。
「同僚が、その資料を紹介してくれたから」なんだ。
これ、二つ目の深掘りです。

三つ目の「なぜ?」にいきましょうか。
「なぜ、同僚に紹介してもらえたんだろう?」
実は、「統計がわからなくて困って、同僚に相談したから」だ。

なので、「レポートをうまく作成することができた」理由は、
自分ひとりよがりでやるのではなくて、
「同僚に相談して、いい参考資料があったから」うまくできたんだ。

これがまさに、「できた原因」の分析になりますよね。

このように「なぜ?」を繰り返すと、
「できた理由」が見えてきます。

この理由、これは何なのか。
言葉にすると「根本原因」ですね。
できたことを考えて、深掘りすることによって、
本当の原因「根本原因」が見えてくる。
ここまでやることが、「②原因の分析」になります。

ぜひこの深掘りをやってみてください。